花粉症ってどんな症状?
人体にとっては「異物」である花粉が、体内に入ることにより引き起こされるさまざまな諸症状のことを「アレルギー性鼻炎」と呼びます。現在では、幼い子どもから高齢の方まで、症状を訴える方が増えています。特に患者数が多いのが「スギ花粉」や「ヒノキ花粉」による「花粉症」です。
主な症状は、
- 目のかゆみ、涙が出る
- くしゃみ、鼻水が出る、鼻づまり
- 頭がボーッとする、頭痛
- のどがむずがゆい、違和感がある、のどのいたみ
- 微熱が出る
などが挙げられます。
どんな悩みの方が多い?
特に、くしゃみや鼻づまり、目のかゆみ、またのどの違和感を訴える患者さんが多くいらっしゃいます。
治療方法
主に3つの治療方法があります。
薬物療法
抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの点鼻薬、内服薬により症状を抑えます。現在でも薬物療法が一般的です。ステロイド点鼻薬を噴射するなどの治療法もあります。
減感作(げんかんさ)療法
症状の原因となる「抗原」。抗原そのものを人体に取り込み、抗原に対する反応を少しずつ弱めることによって、花粉症の症状を抑えていく方法です。免疫療法とも呼ばれます。定期的に皮下注射が必要となり、治療も長期に渡る療法です。
手術療法
鼻の粘膜を焼くことで、花粉症の症状を抑える手術療法もあります。手術にはレーザーを使用します。薬の服用をなるべくしたくない方にはおすすめですが、鼻の粘膜は数ヶ月から2年ほどで再生しますので、長期的な効果は期待できません。
対策時期
花粉症の症状が重い方は、ピークシーズンの前から治療を始めておくと安心です。地域にもよりますが、一般的に花粉のピークは2月~5月頃まで続きます。遅くとも1月中旬ころから対策をスタートさせると良いでしょう。
予防法
花粉症の予防はさまざまありますが、一般的な予防としては「花粉を体内に入れないこと」。
マスクや眼鏡、またストールなどで体内への花粉の侵入を防ぐことが大切です。また、外出から帰ったら玄関で花粉を払い、手洗い・うがいを行って室内に花粉を持ち込ませないことも重要です。
アレルギー性鼻炎、花粉症
アレルギー性鼻炎によって起こる症状は、くしゃみ、鼻水(水様性)、鼻づまりです。一年中症状が出る通年性アレルギー性鼻炎(原因物質はハウスダストやダニ)と、特定の季節にだけ起こる季節性アレルギー性鼻炎(原因物質は植物の花粉:代表はスギ・ヒノキ花粉症)があります。
治療の中心は投薬治療です。鼻づまりに効く薬剤、くしゃみや水様性鼻汁に効く薬剤、点鼻ステロイドなどを行為化や眠気などを考慮しながらここの患者さんに合った薬剤を適当に組み合わせて治療していきます。当院は舌下免疫療法やレーザー―治療は行っていませんが、希望があれば紹介します。